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学資保険のメリット・デメリット

2021/09/30

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学資保険のメリット・デメリット

こんにちは、保険代理店のイデアルライフです。

 

前回は教育資金について話をしましたが、今回は学資保険のメリット・デメリットについてお話をしたいと思います。

 

■学資保険のメリット

①契約者に万が一のことがあった時の保障機能

契約者(親になるケースが一般的)に万が一のことがあり、保険料の支払いができなくたった場合、保険料は支払い免除となり、契約時の祝い金や満期保険金が保障される。

 

②子供に怪我や病気や死亡などに備えることができる

子供に対して、医療保障や死亡保障をつけることができるので、ただ単にお金を積み立てるだけではないという安心が得られます。

 

③強制的に教育費を積み立てることができる

例えば、0歳児の子どもが大学に入る18歳の時に一番お金がかかるとして、18年後に受け取り設定ができるので、18年間教育資金として確実に積み立てることができます。自分で預貯金などで積み立てることもできますが、何か急な出費などがあるとその積み立て金に手をつける可能性が無いとも言えないので、学資保険の場合は確実に積み立てることができるので安心です。

 

④増える可能性がある(支払いした合計金額よりも)

保険の商品によっては、普通預金をするよりも高利率の場合もあります。

 

⑤税制面で有利

学資保険の保険料は、年末調整の一般の生命保険料控除の対象となります。ただし、既に他の生命保険に加入している場合は、生命保険の分だけで控除額の上限になっている可能性がありますので、注意が必要です。

 

 

■学資保険のデメリット

①途中解約すると損をしてしまう

学資保険を途中解約すると解約返戻金が受け取れますが、契約してから日が浅いなど解約タイミングによっては手数料が引かれ、支払った保険料を大きく下回る金額しか受け取れない場合もあります。

 

②インフレに弱い

学資保険は長期固定金利商品なので、今の日本のように金利が低い状況では加入に向いていません。例えば、ハンバーガーが1個200円の時代に学資保険18年間を契約したとして、18年後にハンバーガーが1個400円だったとします。18年間支払った保険料の合計金額が180万円だとして、受取金額が200万円だったとします。20万円得したように思えても、物価が2倍になっているため、得られたお金の価値は半減したことになります。当然物価は、ハンバーガーだけに限られたことではなく、あらゆる商品やサービスにも影響がありますので、教育資金の相場も上がっている可能性があるということです。

 

③満期までお金を引き出すことができない

これは、強制的に教育費を積み立てできるというメリットの反対の側面になります。学資保険は預貯金とは違い、払い込んだ保険料を途中で引き出すことができません。ですので、「急にまとまったお金が必要になった!」などの場合には、損をしてでも解約するしかありません。

 

④保険会社が倒産してしまうと全額保障されない

例えば、銀行が破綻した場合は、銀行の預金は「預金保険制度」によって元金1000万円までとその利息は全額保護されます。しかし、学資保険の場合は生命保険契約者保護機構で一定の保護は受けられますが、保護されるのは責任準備金の90%と決まっているのです。そうなると、保険会社の状況次第では10%保障されない可能性があるのです。

 

⑤満期時でも元本割れするものもある(返戻率が低い)

返戻率とは払い込んだ保険料の総額に対して、受け取ることのできる満期保険金の割合を言います。返戻率の計算式は

返戻率(%)=(受け取る総額➗払った総額)✖️100です。

返戻率が100%を超えていれば、払った額よりもお金が増えて戻ってくることになります。以前は金利が高かったため、返戻率も良かったのですが、今では超低金利の影響を受けて返戻率の水準は軒並み下がっています。元本割れすることも少なくありません。

 

⑥学資保険だけでは教育資金は足りない!

実は学資保険だけでは、教育資金は全く足りません。多くの場合は、大学に入学する18歳に照準を合わせて学資保険に入りますが、一般的に毎月1万円の支払いにする場合がほとんどです。そうすると仮に返戻金100%だとしても12万円✖️18年=216万円になります。大学の4年間にかかる費用は、公立か私立にするのか?自宅から通学するのか下宿するのか?文系や理系などによってかなりの金額が変わりますが、500万円〜1000万円は必要になります。そうなると、300万円〜800万円が足りなくなります。結果、学資保険は教育資金の一部を補助するだけになりますので、他にも教育資金を貯めておく必要があります。

 

それでは、どうしたらいいのでしょうか?

 

次回は、学資保険だけでは足りない教育資金をどのようにしたらいいのかを説明します。